省電力シンクライアント端末の延命

NECの US310e。2014年製のCeleron N2930 4コア 4スレッド 1.8GHz-2.2GHz を搭載した、小型のデスクトップPCだ。ヤフオクで千円ちょっとで入手した。
前回紹介した Mac mini より、5年も新しい世代の4コアの CPU を搭載。しかしメモリはオンボード2GB、ストレージはSSD16GBとかなり貧弱だ。
ちなみに、このUS310e、アイドル時も負荷時も消費電力7Wという、今どきの N100 搭載ミニPCにも引けを取らない消費電力優良児でもある。
Proxmox VE を導入しさらに延命へ
これまではdebianをインストールし、Next Cloud Pi 専用機として日常利用してきた。Proxmox VE の存在を知って、仮想化によりさらに活用・延命できないか? というのが今回のテーマである。
まず Proxmox VE のインストール。厳しいメモリとSSDの制約で、どうかな? と正直思ったけど、スムーズに成功した。
さっそくクラスタに参加させ、Next Cloud Pi のインストールを進める。
Next Cloud Pi として使うのに、ファイル保存領域が10GB強ではあんまりだ。USBの2.5インチHDDを外部につなぐ。そして、LXCコンテナでdebianを導入し、Next Cloud Piをセットアップする。
コンテナ内で USB を使う設定はわからなかったため、chatGPT の力を借りた。
稼働!
準備は順調に進み、あっけないほど簡単に Next Cloud は稼働した。
私のメインPCは WiFi 接続で遅いため、いつの間にかファイルを同期してくれる Next Cloud は、ファイルサーバより使い勝手がよい。
こうして、メモリが2GBの10年選手も、Proxmox クラスタの一員としてさらに延命されるのであった。